【美容室の開業したい人へ!】内装費用について

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2022.02.18

 

【美容室の開業したい人へ!】 内装費用について

 

みなさんこんにちは

 

今日は美容室開業前の内装費についてお話ししていきます。

この記事を見られているという事はおそらく開業を目指している方だと思います。

 

参考になるかは分かりませんが、興味があればもう少し見ていってください。

 

 

 

基本は坪数×〇〇万円

 

タイトルの通り坪数×〇〇万円の1坪辺りの単価で考えます。

 

 

20坪のテナントで坪単価30万円なら

20×30万の600万円が内装費になります。

 

この内装費にイス、ボイラーなどの設備費用を足した金額が店舗を作る上で必要となる最低金額です。

 

 

ですが坪単価30万円って安いのか高いのか分かりませんよね。

 

なのでざっくり、内装屋さんにお願いした時の坪単価とサロンの仕上がりイメージがこちらです。

 

 

坪単価

20〜30万 かなりコスト削減をした仕上がり

 

30〜40万 平均的な相場。オシャレだが、よくあるサロンレベル

 

40〜50万 充分な予算、他店と差別化ができるレベル

 

50万以上 凝った個室や高級感を演出できるレベル

 

 

 

内装屋さんではなく、

工務店さんに頼む。

自分でやる。などでコストはぐっと下がりますが、また別の課題が出るので後ほどお話しします。

 

 

では、先程の坪単価で出来るイメージについて

少し掘り下げて解説していきます。

 

 

 

坪単価20〜30万

 

正直、オススメしない予算です。

 

内装デザインの幅が狭くなり、競合他社よりデザイン性が無くなります。

また、材質も低品質で安価な物が多くなるため、優良な顧客が集まりにくくサロンの客単価を上げるのが難しくなります。

 

 

 

坪単価30〜40万

 

最低でも必要なラインがこの金額です。

そこそこのオシャレ感や、ヘアサロンの華々しさを出せます。

ですが、材質に余裕を持ってこだわれる予算ではないので、

何度も打ち合わせをして、しっかりデザインを決める事が必須です。

 

外装と内装の両方を飾るには少し低めの予算ですので、

外装をメインにお金をかけたら内装が、

内装にお金をかけたら外装が少し物足りなくなるイメージなので

見積もりを確認しましょう。

 

 

 

坪単価40〜50万

 

充分な予算です。

外装と内装ともに平均以上で印象に残るデザインになるライン。

材質も余裕を持って、選べれるので理想に近いデザインをすぐに決めれるでしょう。

 

高単価な店にしたいのならば、このラインを予算にするのがいいでしょう。

独自性、デザイン性、機能性のどれをとっても高水準のサロン。

 

 

 

坪単価50万以上

 

充分を超えて、贅沢のラインです。

ひと目見て印象に残るサロンが出来るでしょう。

 

本物の高級感、贅沢な個室などを演出したいのならば

これくらいの予算があれば出来ます。

材質、空調、照明なども贅沢に設定できます。

 

過去に坪単価70万以上の個室を作った事があり、

良い個室が出来ましたが、ちょっと予算をかけすぎたのが感想です。

個人的にはここまで予算はかけなくて良いかな?って思うラインです。

 

 

 

 

オススメの予算は35〜45万

 

 

20坪のテナントで7,000,000〜9,000,000円くらいが目安。

 

金額だけで見れば高いと思われるかもしれませんが、

大事なのはたくさんのお客様に気に入ってもらい、たくさん来店してもらう事です。

お客様が来たいと思ってくれなければ、元も子もありません。

 

これだけの予算があれば見せ方次第で個性や高級感をしっかり出す事もでき、

自分の個性を活かせる店が出来るので、他店との差別化が開業と同時にできます。

ただし、見せ方にも知識がいるので下調べはしっかり行いましょう。

 

たくさんのお客様にたくさんお金を使って欲しいからこそ、

まずはじぶんがたくさんお金を使いましょう。

 

 

 

 

 

予算の使い方のオススメ

 

そりゃお金をかければ良いの当然です。

では、どのように予算の割り振りするのがいいのか?ってなりますよね。

 

予算を回す箇所にも優先順位はもちろんありますので、

それを理由とともに紹介していきます。

 

 

 

 

予算をケチってはいけない所

 

 

1位 外装(地上階、路面店)

 

最重要です。

外装を見て、行きたいと思わせることがまずは大事です。

内装にお金をかけても来店してくれなければ意味がありません。

逆にいうと内装がショボくても、外観がイケてたら来店してくれます。

 

ですが、最近は「外装は普通でも中に入ったらスゴイ!」みたいな隠れ家サロンもありますが、

ああいうのは何年も経営してマーケティングの知恵が付いた後にする事です。

開業で隠れ家スタイルはギャンブルですので、やめておきましょう。

 

 

2位 レセプション

 

受付やお金のやり取りをするだけでなく、店の顔になりうる場所です。

また、受付がショボい店は安く見られます。

 

それにセット面を豪華にしようとすれば、とても予算がかかりますが

レセプションだけなら思ったより安価で豪華にできます。

そのため、比較的ローコストでカッコよく見せる店ができるため、

NET上で良い打ち出しができます。

 

 

3位 照明、空調関係

 

これもとても大事です。

お客様の居心地に直結するため、予算を使う箇所です。

特に照明は技術者とお客様の両方にとってちょうど良く

設計するのが難しいため、何度もデザインの確認をする事をオススメします。

 

 

 

 

予算に余裕があれば回した方が良い所

 

 

1位 待合席

 

待合も甘く見てはいけません。

 

待合とはお客様に待ってもらう場所です。

開業は少人数で行う所が多いと思いますが、ゆえに数ヶ月で待つ人が出てきます。

その待つ人が待ちやすいスペースを作ることも大事です。

たくさんのお客様が来れる理由は多いに越したことありません。

 

 

2位 トイレ

 

ここは賛否が分かれる箇所ですが、僕はトイレには予算を回します。

理由はシンプルです。

「トイレが綺麗だから、またこの店に来よう」とはなりませんが、

トイレが汚いと「この店大丈夫か?」と思う人がいるからです。

そして優良顧客になる人こそ、このような細かい箇所を気にします。

なので、清掃はもちろんですが落ち着ける空間になるように予算を回しています。

 

 

 

 

予算をケチっても良い箇所

 

 

1位 スタッフルームなど

 

当然ですが、お客様に見えない所ですので

この辺りをケチって予算を浮かします。

 

ただし、スタッフを雇う予定がある方はほどほどにしておきましょう。

 

 

2位 床

 

床といっても、床そのものではありません。

サロンは配管を床に通す事が多いため、床上げといって

床を数十cm上げて作ります。

 

そのため、敷地の全面を床上げした見積もりが基本的に出てきます。

なので、配管を通さず、段差がついても問題ない場所の床上げを辞めるだけで、数十万円の予算が浮きます。

テナントによって、出来る出来ないがあるので確認してみましょう。

 

 

3位 セット面

 

ケチっても良いっていうと、少し語弊が生まれますが

正しくは予算をかける意味があまり無いです。

 

セット面に座っているお客様にとって大事なのは

「理想の仕上がりになるか?」です。

 

セット面が特別こだわってなくても、髪型が理想通りなら満足してくれるのです。

 

 

 

 

予算の使い方まとめ

 

坪単価30万円としても

「ここは坪単価20万で、ここは坪単価40万でいこう」のように

お金をかける箇所は調整できます。

 

一概に全てに大金を使う必要はありませんので、見積書とにらめっこを繰り返しましょう。

 

 

 

 

番外編:内装屋さんに頼まない場合

 

 

理由は何点かありますが、結論から言いますとオススメしません。

 

確かに、内装屋さんにお願いするとデザイン料などもあり高額にはなるので、

初期コストは大幅に抑える事ができます。

 

ですが、よほど店舗作成になれていないと結果的に高くつきます。

 

クリーニングが出来やすい設計なのか?

防災工事が通る設計なのか?

経年劣化に対する耐久性はどうなのか?

 

建築の素人の我々では分からない事がたくさん出てきます。

 

また、内装屋さんに頼むより工期が伸びる可能性が高いので、

空家賃を払うのも計算に入れておいた方がいいでしょう。

 

 

もし、身近にデザイナーや工務店さんで

親身になって付き合ってくれる詳しい方がいるならば検討してもいいでしょう。

 

 

 

 

内装屋さん選びのポイント

 

 

内装屋さんを選ぶ際もいくつかポイントがあります。

要点を何点かピックしたのでご覧ください。

 

 

過去の施工実績を見てしっくりくる

 

デザイナーとの感性がしっくりくるかは、とても重要です。

感性や方向性は過去の実績から見える物があります。

必ず確認しましょう

 

 

 

サロン設計をメインに行っている会社

 

当然ですが、これも大事です。

サロンには、サロンの設計が必須です。

サロン設計に手練れている会社にしましょう。

HPを見れば確認出来るポイントです。

 

 

 

レスポンスが早い

 

とても重要です。

ですがレスポンスの遅い会社はとても多いです。

 

トラブルだったり、急な打ち合わせに対応してくれなければ

サロン側がダメージを負います。

最悪オープン日に間に合わなくて空家賃を払わされるのもありえます。

 

どんなにデザインが良くても、壊れた箇所を直してくれるのが遅ければ本末転倒です。

 

 

「また、スケジュール見て連絡します!」と言われる事が多いですが、

僕の感覚では1週間以内にレスポンスがない会社さんは遅いと思っています。

打ち合わせをするだけで3日以上待たせる会社は手が足りていないという判断です。

 

 

 

親身になってくれる

 

これも大事です。

我々は建築の素人ですから、良い案を提案して頂かなければ

何が良くて、何が悪いか分かりません。

 

例えば、良い素材をお願いすれば

当たり前のように「大理石」や「タイル」をオススメされます。

でも、実際はタイルのように見える良いクロスなどもありますが

こちら側から指定しなければ、存在すら教えてくれない会社さんは多いです。

 

そういった点も踏まえて親身になってくれるかは

とても予算に関係するので大事です。

 

代替案を提示してくれるかを見極めましょう。

 

 

 

2〜3社の相見積もりをかける

 

内装屋さんも相見積もりをかけられる前提で見積もりを作ってきます。

もちろん、値引きする箇所を事前に用意している見積もりが出てきます。

 

その中で、相見積もりをして価格交渉は必須の工程です。

1社に絞って即断即決は高く付くということを覚えておきましょう。

 

 

 

 

まとめ

 

 

・坪単価35〜45万くらいで内装屋さんにお願いする。

 

・頼れる人がいなければ、自己設計はリスクまみれ

 

・内装屋さんはレスポンスと親身さで選ぶ

 

・予算は2〜3社を相見積もりにかけて交渉する

 

 

以上となりますが、いかがでしょうか?

高い買い物なので少しでも参考にして頂ければ幸いです。

 

 

 

 

良きサロンライフを

 

ありがとう

 

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