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2022.02.22

 

 

【美容室の開業したい人へ!】 立地,家賃,テナント選びについて

 

 

立地選びは業種問わず開業するにあたって、とても重要な要素です。

開業して数年で潰れるお店の理由もほとんどが立地が原因です。

今回はサロン開業にあたっての立地選びについてお話ししていきます。

 

 

 

 

 

 

良い立地、悪い立地の判断について

 

立地探しをする上で「大通りから2回曲がってはいけない」と聞いた事はないでしょうか?

 

 

良い立地とは

・人通りが多い

・路面に接している

のような、簡単に思い浮かぶイメージで間違い無いです。

 

 

逆に悪い立地も同様にイメージはしやすいと思いますが、

この立地環境だけで良し悪しは判断できません。

 

 

 

必要なのは「良い立地」ではなく「商売と相性の良い立地」です。

 

 

テナントの立地ではなく、

自身のビジネスと相性がいいか?で判断します。

 

 

ターゲットの客層がどの層か?

集客力はどれくらい必要か?

どういったコンセプトの店なのか?

 

例えば、

完全予約制のお店を人通りの多いところに作っても効率は悪いですし、

飛び込み歓迎のスタイルでビルの中はナンセンスです。

 

 

立地探しをする前に、まずは自身のビジネスプランを数個考えましょう。

立地を探すのはその後からになります。

 

 

 

 

 

ビジネスモデルとの相性を考える

 

「ビジネスマン向け=ビジネス街」

このような連想をどれだけ深く掘り下げれるかが需要になります。

 

 

価格と土地柄の相性はどうなのか?

必要見込みの客数と人口はどうなのか?

 

このような事を思いつく限り行いましょう。

 

 

 

まず、必須であろう項目を3点書き出してみますのでご覧ください。

 

 

☑︎同エリアでの同価格帯のサロン数

 

☑︎自店の必要な顧客数に対する商圏の人口

 

☑︎土地が持たれるイメージと自店コンセプトとの相性

 

 

 

僕が最初に連想するのはこの3つです。

 

代表的なのを1つ軽く解説していきます。

 

 

【同エリアでの同価格帯のサロン】について

 

近くに同じ価格のサロンが少ない方がライバルが少なくて良いって思われている方も多いかもしれませんが、

結論は「逆です」

 

 

確かにライバルは少ないかもしれませんが、少ないのには理由があります。

もしかしたら、その土地に需要がなく、すでに潰れた後かもしれませんし

ただただ、本当に穴場なだけかもしれません。

 

 

逆にライバルが多いエリアは「この辺りには、髪を切れる場所が多い」と認知されている事が多く、

集客する上では良い走りだしをしやすいです。

また、髪を切るのに同じ予算イメージの方も多いため地域にも早く馴染みやすいです。

 

 

 

このように推測と分析を行う事が早い利益化をするにはとても重要です。

 

立地選びをする際は色々な角度から推測していきましょう。。

 

 

 

 

 

家賃に対する判断材料

 

次は家賃についてです。

「50万の家賃は高い!」みたいな事を口にする方を見た事ありますが、

家賃を金額だけで判断するのは間違っています。

 

 

家賃が高いか安いかは

家賃と売り上げとのバランスで考えます。

 

 

「家賃は目指す売上の1/10まで」

 

 

このお店で低く見積もって何円の売上を目指す店なのか?

 

売上が200万円のお店なら20万まで

1000万円のお店なら100万までの家賃に抑えます。

 

逆に言うと、家賃が20万なら200万円の売上が必須ライン。

 

 

この家賃と売上のバランスをクリア出来るイメージでなければ、

そのテナントは候補から外した方がいいでしょう。

 

 

経営方法や利益の取り方で、バランスは変わりますが

基本は売上の10%までの家賃にしましょう。

 

 

 

 

 

テナント選びのポイント

 

ビジネスモデルによって良し悪しは変わってきますが、

ここではサロンを設計する上での共通の注意点を紹介していきます。

 

☑︎Badテナント

 

・前事業の撤去がされてないテナント

(撤去費は安くないので、不要な物があれば事前に確認しましょう)

 

・飲食店の横にあるテナント

(ネズミやGのリスクと匂い漏れの可能性)

 

・配管の位置、大きさや空調関係がサロン向けでないテナント

(内装費が大幅に上がるので、事前確認必須)

 

・天井が低いテナント、理想は3mほど

(20cmは床上げをするので、それを見越した高さが必要)

 

 

細かくあげればキリがありませんが、要するに初期費用が高く付くテナントは要注意です。

 

対策案としては、テナントの契約前に内装屋さんに内覧に同行してもらいましょう。

余分な工賃を払わずに制作出来るかで、初期費用に大きな幅が生まれます。

 

 

工賃がかからない家賃18万のテナントと

工賃が100万かかるが家賃が3万安くなるテナント

 

このどちらの方が余裕を持った開業ができますか?

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

・立地的な要素だけで判断しない。

・自己のビジネスモデルと照らし合わせる。

・目指す売上の10%までの家賃にする。

 

 

立地選びはとても大事な事ですが

幸いにも減価率がとても低い、この業界は立地との相性が悪いせいでフルパフォーマンスの商売が出来ていなくても存続しやすい業界です。

 

存続をゴールとするならば、深く考えなくても良いかもしれませんが

繁栄を目的として商売をするなら、ビジネスモデルに合った立地にしなければならないでしょう。

 

ましてや、この不景気な日本の税率が今後どうなるか分かりませんが、

この先、税率が低くなる事はないでしょう。

 

そういった未来も見据えて開業する事を僕はオススメしたいと思っています。

 

 

 

 

 

良きサロンライフを

 

ありがとう ぴーす

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2022.02.18

 

【美容室の開業したい人へ!】 内装費用について

 

みなさんこんにちは

 

今日は美容室開業前の内装費についてお話ししていきます。

この記事を見られているという事はおそらく開業を目指している方だと思います。

 

参考になるかは分かりませんが、興味があればもう少し見ていってください。

 

 

 

基本は坪数×〇〇万円

 

タイトルの通り坪数×〇〇万円の1坪辺りの単価で考えます。

 

 

20坪のテナントで坪単価30万円なら

20×30万の600万円が内装費になります。

 

この内装費にイス、ボイラーなどの設備費用を足した金額が店舗を作る上で必要となる最低金額です。

 

 

ですが坪単価30万円って安いのか高いのか分かりませんよね。

 

なのでざっくり、内装屋さんにお願いした時の坪単価とサロンの仕上がりイメージがこちらです。

 

 

坪単価

20〜30万 かなりコスト削減をした仕上がり

 

30〜40万 平均的な相場。オシャレだが、よくあるサロンレベル

 

40〜50万 充分な予算、他店と差別化ができるレベル

 

50万以上 凝った個室や高級感を演出できるレベル

 

 

 

内装屋さんではなく、

工務店さんに頼む。

自分でやる。などでコストはぐっと下がりますが、また別の課題が出るので後ほどお話しします。

 

 

では、先程の坪単価で出来るイメージについて

少し掘り下げて解説していきます。

 

 

 

坪単価20〜30万

 

正直、オススメしない予算です。

 

内装デザインの幅が狭くなり、競合他社よりデザイン性が無くなります。

また、材質も低品質で安価な物が多くなるため、優良な顧客が集まりにくくサロンの客単価を上げるのが難しくなります。

 

 

 

坪単価30〜40万

 

最低でも必要なラインがこの金額です。

そこそこのオシャレ感や、ヘアサロンの華々しさを出せます。

ですが、材質に余裕を持ってこだわれる予算ではないので、

何度も打ち合わせをして、しっかりデザインを決める事が必須です。

 

外装と内装の両方を飾るには少し低めの予算ですので、

外装をメインにお金をかけたら内装が、

内装にお金をかけたら外装が少し物足りなくなるイメージなので

見積もりを確認しましょう。

 

 

 

坪単価40〜50万

 

充分な予算です。

外装と内装ともに平均以上で印象に残るデザインになるライン。

材質も余裕を持って、選べれるので理想に近いデザインをすぐに決めれるでしょう。

 

高単価な店にしたいのならば、このラインを予算にするのがいいでしょう。

独自性、デザイン性、機能性のどれをとっても高水準のサロン。

 

 

 

坪単価50万以上

 

充分を超えて、贅沢のラインです。

ひと目見て印象に残るサロンが出来るでしょう。

 

本物の高級感、贅沢な個室などを演出したいのならば

これくらいの予算があれば出来ます。

材質、空調、照明なども贅沢に設定できます。

 

過去に坪単価70万以上の個室を作った事があり、

良い個室が出来ましたが、ちょっと予算をかけすぎたのが感想です。

個人的にはここまで予算はかけなくて良いかな?って思うラインです。

 

 

 

 

オススメの予算は35〜45万

 

 

20坪のテナントで7,000,000〜9,000,000円くらいが目安。

 

金額だけで見れば高いと思われるかもしれませんが、

大事なのはたくさんのお客様に気に入ってもらい、たくさん来店してもらう事です。

お客様が来たいと思ってくれなければ、元も子もありません。

 

これだけの予算があれば見せ方次第で個性や高級感をしっかり出す事もでき、

自分の個性を活かせる店が出来るので、他店との差別化が開業と同時にできます。

ただし、見せ方にも知識がいるので下調べはしっかり行いましょう。

 

たくさんのお客様にたくさんお金を使って欲しいからこそ、

まずはじぶんがたくさんお金を使いましょう。

 

 

 

 

 

予算の使い方のオススメ

 

そりゃお金をかければ良いの当然です。

では、どのように予算の割り振りするのがいいのか?ってなりますよね。

 

予算を回す箇所にも優先順位はもちろんありますので、

それを理由とともに紹介していきます。

 

 

 

 

予算をケチってはいけない所

 

 

1位 外装(地上階、路面店)

 

最重要です。

外装を見て、行きたいと思わせることがまずは大事です。

内装にお金をかけても来店してくれなければ意味がありません。

逆にいうと内装がショボくても、外観がイケてたら来店してくれます。

 

ですが、最近は「外装は普通でも中に入ったらスゴイ!」みたいな隠れ家サロンもありますが、

ああいうのは何年も経営してマーケティングの知恵が付いた後にする事です。

開業で隠れ家スタイルはギャンブルですので、やめておきましょう。

 

 

2位 レセプション

 

受付やお金のやり取りをするだけでなく、店の顔になりうる場所です。

また、受付がショボい店は安く見られます。

 

それにセット面を豪華にしようとすれば、とても予算がかかりますが

レセプションだけなら思ったより安価で豪華にできます。

そのため、比較的ローコストでカッコよく見せる店ができるため、

NET上で良い打ち出しができます。

 

 

3位 照明、空調関係

 

これもとても大事です。

お客様の居心地に直結するため、予算を使う箇所です。

特に照明は技術者とお客様の両方にとってちょうど良く

設計するのが難しいため、何度もデザインの確認をする事をオススメします。

 

 

 

 

予算に余裕があれば回した方が良い所

 

 

1位 待合席

 

待合も甘く見てはいけません。

 

待合とはお客様に待ってもらう場所です。

開業は少人数で行う所が多いと思いますが、ゆえに数ヶ月で待つ人が出てきます。

その待つ人が待ちやすいスペースを作ることも大事です。

たくさんのお客様が来れる理由は多いに越したことありません。

 

 

2位 トイレ

 

ここは賛否が分かれる箇所ですが、僕はトイレには予算を回します。

理由はシンプルです。

「トイレが綺麗だから、またこの店に来よう」とはなりませんが、

トイレが汚いと「この店大丈夫か?」と思う人がいるからです。

そして優良顧客になる人こそ、このような細かい箇所を気にします。

なので、清掃はもちろんですが落ち着ける空間になるように予算を回しています。

 

 

 

 

予算をケチっても良い箇所

 

 

1位 スタッフルームなど

 

当然ですが、お客様に見えない所ですので

この辺りをケチって予算を浮かします。

 

ただし、スタッフを雇う予定がある方はほどほどにしておきましょう。

 

 

2位 床

 

床といっても、床そのものではありません。

サロンは配管を床に通す事が多いため、床上げといって

床を数十cm上げて作ります。

 

そのため、敷地の全面を床上げした見積もりが基本的に出てきます。

なので、配管を通さず、段差がついても問題ない場所の床上げを辞めるだけで、数十万円の予算が浮きます。

テナントによって、出来る出来ないがあるので確認してみましょう。

 

 

3位 セット面

 

ケチっても良いっていうと、少し語弊が生まれますが

正しくは予算をかける意味があまり無いです。

 

セット面に座っているお客様にとって大事なのは

「理想の仕上がりになるか?」です。

 

セット面が特別こだわってなくても、髪型が理想通りなら満足してくれるのです。

 

 

 

 

予算の使い方まとめ

 

坪単価30万円としても

「ここは坪単価20万で、ここは坪単価40万でいこう」のように

お金をかける箇所は調整できます。

 

一概に全てに大金を使う必要はありませんので、見積書とにらめっこを繰り返しましょう。

 

 

 

 

番外編:内装屋さんに頼まない場合

 

 

理由は何点かありますが、結論から言いますとオススメしません。

 

確かに、内装屋さんにお願いするとデザイン料などもあり高額にはなるので、

初期コストは大幅に抑える事ができます。

 

ですが、よほど店舗作成になれていないと結果的に高くつきます。

 

クリーニングが出来やすい設計なのか?

防災工事が通る設計なのか?

経年劣化に対する耐久性はどうなのか?

 

建築の素人の我々では分からない事がたくさん出てきます。

 

また、内装屋さんに頼むより工期が伸びる可能性が高いので、

空家賃を払うのも計算に入れておいた方がいいでしょう。

 

 

もし、身近にデザイナーや工務店さんで

親身になって付き合ってくれる詳しい方がいるならば検討してもいいでしょう。

 

 

 

 

内装屋さん選びのポイント

 

 

内装屋さんを選ぶ際もいくつかポイントがあります。

要点を何点かピックしたのでご覧ください。

 

 

過去の施工実績を見てしっくりくる

 

デザイナーとの感性がしっくりくるかは、とても重要です。

感性や方向性は過去の実績から見える物があります。

必ず確認しましょう

 

 

 

サロン設計をメインに行っている会社

 

当然ですが、これも大事です。

サロンには、サロンの設計が必須です。

サロン設計に手練れている会社にしましょう。

HPを見れば確認出来るポイントです。

 

 

 

レスポンスが早い

 

とても重要です。

ですがレスポンスの遅い会社はとても多いです。

 

トラブルだったり、急な打ち合わせに対応してくれなければ

サロン側がダメージを負います。

最悪オープン日に間に合わなくて空家賃を払わされるのもありえます。

 

どんなにデザインが良くても、壊れた箇所を直してくれるのが遅ければ本末転倒です。

 

 

「また、スケジュール見て連絡します!」と言われる事が多いですが、

僕の感覚では1週間以内にレスポンスがない会社さんは遅いと思っています。

打ち合わせをするだけで3日以上待たせる会社は手が足りていないという判断です。

 

 

 

親身になってくれる

 

これも大事です。

我々は建築の素人ですから、良い案を提案して頂かなければ

何が良くて、何が悪いか分かりません。

 

例えば、良い素材をお願いすれば

当たり前のように「大理石」や「タイル」をオススメされます。

でも、実際はタイルのように見える良いクロスなどもありますが

こちら側から指定しなければ、存在すら教えてくれない会社さんは多いです。

 

そういった点も踏まえて親身になってくれるかは

とても予算に関係するので大事です。

 

代替案を提示してくれるかを見極めましょう。

 

 

 

2〜3社の相見積もりをかける

 

内装屋さんも相見積もりをかけられる前提で見積もりを作ってきます。

もちろん、値引きする箇所を事前に用意している見積もりが出てきます。

 

その中で、相見積もりをして価格交渉は必須の工程です。

1社に絞って即断即決は高く付くということを覚えておきましょう。

 

 

 

 

まとめ

 

 

・坪単価35〜45万くらいで内装屋さんにお願いする。

 

・頼れる人がいなければ、自己設計はリスクまみれ

 

・内装屋さんはレスポンスと親身さで選ぶ

 

・予算は2〜3社を相見積もりにかけて交渉する

 

 

以上となりますが、いかがでしょうか?

高い買い物なので少しでも参考にして頂ければ幸いです。

 

 

 

 

良きサロンライフを

 

ありがとう

 

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2022.02.17

 

美容室でメンズのリピート率を上げる顧客管理

 

みなさん、こんにちは

 

今日はメンズ客のリピート率を上げるポイントについてお話ししていきます。

 

この記事はリピート率を上げて売上を上げるために

僕自身が実践して来た管理方法です。

 

まずは本題前にこの記事の信憑性を高めて頂きたいので、

簡単に僕自身のスタイリストとしての実績から紹介させて頂きます。

 

※現在は現場に出ていないため、アシスタントの表記になっていますが気にしないでください。

この時の売上が創業から半年の6ヶ月間だけ入客した時です。

規模はローカルの4席。

0から、新規客とリピートのみで出来た売上です。

 

リピート率は低くても90%はキープしており、この頃から入客制限を始めました。

ちなみに僕は自身のカットを上手いと思ったことはないです。

ただ、数字を作る上でお客様の願望を見抜く能力には自信があります。

 

そのスタイリストとしてやってきた事を書き記しますので

良ければご覧ください。

 

 

では本題のメンズのリピート率を上げる顧客管理に戻りましょう。

 

 

 

 

リピート率=満足度、では満足度って何?

 

リピート率が低いということは当然ですが満足度が低いということ。

 

しかし、満足度は一括りにするのは間違っています。

 

「満足させよう!」と思うより

重要なのは「何に満足していないか?」を知る事。

 

カットだけが上手くても、接客だけが良くても、空間だけが良くてもダメです。

 

【満足度とは総合評価】です。

技術、接客、空間のように複数の要素がそれぞれ重要であり、

また、お客様毎に重視するポイントも違います。

 

次はお客様が求めるモノについて紹介していきます。

 

 

 

 

お客様が求めるモノ

 

求めていないモノを勧められて満足度が上がる事はありません。

「求めているモノを知り、提供する」それが商売の鉄則です。

 

その中で僕は消費者が求めるモノを5つの項目と3段階の願望に定めて分析しています。

これを『ファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略』といいます。

 

 

 

消費者が求めるモノ5項目

 

□商品

 

□サービス

 

□価格

 

□経験価値

 

□アクセス

 

 

 

消費者が持つ願望3段階

 

LV1【平均水準で満足する】

LV2【平均以上を求める】

LV3【唯一無二でなければ満足しない】

 

 

 

この5項目を3段階の強さで表し、

お客様が満足するレベルで提供するように心がけています。

 

自店が平均以下の項目があるならば、まずはそれを早急に改善してください。

他がどんなに優れていても、一つでも平均以下があれば大きな不利を背負う事になります。

 

 

次は各項目について解説していきます。

 

 

 

商品

 

商品とは代金を支払う対象です。

理美容業界ではヘアスタイルが主な商品となります。

 

 

サービス

 

これは接客のよる人為的な付加価値、

「おもてなし」みたいなイメージで大丈夫です。

 

「ドリンク無料」や「雑誌がたくさんある」のようなシステム的な付加価値はこの中には含まれません。

後の経験価値の項目に含まれます。

 

 

価格

 

価格は安ければ良いわけではありませんが、

満足度と見合っているかが重要です。

一言でまとめると「コスパ」になります。

 

 

経験価値

 

聞きなれない言葉かもしれませんが経験価値とは、

お客様が何かを買うときに得られる「経験や体験」のことを指します。

モノ消費よりコト消費の需要が高まる現代ではとても重要な要素です。

 

サロンで例えると

「こだわった内装の雰囲気から味わえる非日常感」

「オシャレな市街地で髪を切る気分転換」のような主に髪を切るときに付随する空間的な要素になります。

簡単なので言えば先程の「サービスドリンク」も経験価値です。

 

 

アクセス

 

距離的なアクセスだけではなく、「来店のしやすさ」

予約方法、予約の取りやすさ、営業時間などがこの項目になります。

 

 

 

この5項目だけでほぼ全ての需要を当てはめる事が出来ます。

あとは、お客様の特徴や性格、会話の内容から求めているモノの強さを推測していくだけです。

 

 

 

 

実践編

 

ここで僕自身が入客するうえで行っていた、

各項目に対するお客様が持つ願望の探り方と行動例を紹介していきます。

 

 

 

商品

【探るポイント】

商品はとてもシンプルです。

カウンセリング時の問答、バックミラーを見せた時のリアクションで

だいたいの髪型への願望の強さが想定できます。

 

【行動例】

願望が強ければ、しっかりカットするのはもちろんですが

解説などを多くし専門用語も使って詳しく話すように演出しています。

 

願望が弱そうなら、カウンセリングや施術時間も手際良く短くして

解説なども簡単な文言で手短にしています。

 

 

 

サービス

【探るポイント】

こちらは初見で見抜くのは難しいですが、お客様の動作や服装などから探っていきます。

目を見て話す、落ち着いた言葉遣いのような礼儀正しい方はサービスにこだわる可能性が高いです。

また、そうじゃなくても身につけている物が高価な方も高級店に行き慣れており、

高品質なおもてなしが当たり前になっている可能性が高いためサービスを重んじる方が多いです。

 

【行動例】

サービス重視の方へは、とにかく気配りを徹底する。

落ち着いた立ち振る舞い。

目を見て話す。

軽率な言葉使いをしない。のようなシンプルですが丁寧さと「この店に気を遣われているというの演出」が重要です。

 

逆にサービス重視でない方は変に距離感を保って、ヨソヨソしくせず

居心地のいいフレンドリー感を演出するようにしています。

 

 

 

価格

【探るポイント】

こちらはとてもシンプルです。

まず、大前提として初回来店して頂けている時点で

このお店はお客様にとって予算内の店です。

(大幅な割引をしていない場合に限りますが)

 

それを踏まえると、

割引を求めているか?そうでないか?の認識でいいです。

 

 

【行動例】

初回割引率の高いクーポンで来店された方へは

2回目の方〇〇%OFFのようなクーポン券を用意してお伝えしましょう。

コスパを気にする人であればクーポンを配布する事で再来する可能性が上がり、

そうでない方はクーポンを無視して通常予約で来てくれます。

 

 

 

経験価値

【探るポイント】

これは消去法ですが、

商品やサービス、アクセスに対して強いこだわりが無さそうであれば

この経験価値を重んじている方が多い傾向にあります。

 

【行動例】

経験価値を重んじる方の真理は「気分転換をしたい」というのが大きいです。

「今までは1000円カットに通っていたがオシャレなサロンに行ってみたい」だったり

逆に「オシャレな店だと疲れるから、普通の床屋で落ち着きたい」のような空間的欲求を満足させてあげてください。

 

行動としてはサロンが外部から見られるイメージと店内の雰囲気を裏切らない事。

オシャレな外観なのにダサい服装。

アットホームな外観なのに、堅っ苦しい接客。のような行動は控えましょう。

 

 

 

アクセス

【探るポイント】

メンズのリピート率を上げるためにはとても重要です。

とにかく聞いたりして探ってください。

「予約を取るのが嫌いなタイプ」

「待つのが嫌なタイプ」

「今からいくわ!のタイプ」

予約を嫌う男性はかなり多いです。

 

【行動例】

大事なのは「断らない事」

このような通いやすさ重視の男性はお断りすると他所へ移りやすいです。

かと言って、案内出来ない時ももちろんあります。

 

なるべくお断りを防ぐために

僕は予約という行動をしてもらえるようにめちゃめちゃ頭を下げてお願いしています。

あとは比較的暇な時間帯等を伝えて、その時間に来店してもらえるように促したりしています。

 

 

 

まとめ

お客様と直接コミュニケーション出来る環境で

お客様の情報を引き出さないのはナンセンスです。

 

世間話以外にも、次に活かせる会話をしていきましょう。

 

 

 

管理編

以上の事で得た情報を、次は管理していきます。

と言いましても、たいした管理はしません。

 

サロンで使っている、カルテやポスにメモを取るだけです。

「楽しくワイワイ接客する」

「ドアの開け閉めなど気配りを徹底する」

「なるべく予約を断らない」

のようにメモを残し自分自身が忘れないためだけでなく、

他スタッフへも共有しています。

 

 

 

 

以上となりますが、いかがでしょうか?

 

参考になりましたでしょうか?

 

何かの足しになれば幸いです。

 

ともにコロナ禍を乗り切りましょう。

 

ありがとう

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2022.02.10

 

今は【SNS】が当たり前の時代です。

 

業種関係なくSNSを用いて集客や求人を行なっていますが、

SNSによる効果を大きく出すのはとても難しく、大きな成果を出せている店は少ないです。

 

 

なぜSNSは難しいのか?

 

そこでSNSの活用について難しいポイントをまとめました。

 

 

 

SNSでの集客が難しい2つの大きい理由

 

 

 

1.ライバルがとても多い

 

 

SNSやNETはとても便利で利用する人が多く、商売に落とし込んで活用しようとしている方も多いです。

それゆえにライバルがとても多いです。

 

 

ライバルが多いのは、みなさんご存知だと思いますが

実際、ライバルの数がどれくらいかもご存知でしょうか?

 

 

まずは、本題の前に実数の確認から始めましょう。

 

 

参考資料を用意しました。

 

 

令和元年度の厚生労働省が発表している理美容業の数値

 

 

令和元年時点で、理美容院合計で371,688件の店舗があり

756,368人の理美容師が働いています。

 

 

 

 

次は日本全国の人口比率のピラミッドです。

 

 

SNSを活用しているであろう理美容師の世代を20代〜40歳までで仮定した場合で【20.7%】の割合になり、

理美容師の総数である756,368人に対して、20.7%は156,569人となります。

 

 

 

 

約16万人ですよ。

結構な人数だと思いませんか?

 

 

 

 

この16万人の全員がSNSをガッツリ活用はしていませんが、

SNSを利用していない人の方が圧倒的に少ないでしょう。

 

 

 

 

ここからが本題に戻ります。

 

 

 

 

この16万人のうち

理美容師としてインスタなどを活用している人はどれくらいだと思いますか?

 

 

僕の体感や経験では

30%〜50%くらいの人がスタイル写真などを載せたりしていると感じます。

 

 

つまり理美容師の2〜3人に1人。

48,000〜80,000人がSNSを活用しているライバルになると思っています。

 

 

 

実際は個人アカウントだけでなく、店舗アカウントも存在するので

この数値以上になるでしょう。

 

 

この48,000人を単純に47都道府県で割っても

1都道府県辺り【約1000人以上】います。

 

実際は都市部に大きく人口が偏っているので

都市部のサロンはもっとSNS内での競争率が高くなります。

 

 

 

つまり1000人以上のアカウントの中で上位表示されるようになれば

SNSによる集客効果を期待出来るでしょう。

 

 

ですが、今現在の自身の商圏にあるライバル店舗の数はどれくらいでしょうか?

同エリアに1000件に近い数のお店がありますか?

1000件以上の競合店があるエリアはなかなかありません。

 

 

 

 

その1000以上のアカウントの中から見つけてもらうSNSに集客をかけるより、

ホットペッパーやSEO対策などで地域に集客をかけた方が圧倒的に簡単と結論付けてます。

 

 

 

ゆえにDoENではSNSは集客ではなく、ほどほどの労力でをブランディング用に活用するようにしています。

 

 

 

 

 

 

2.時間をかければ勝てる時代が終わった

 

 

題の通り、現在のSNSは時間をかけてコツコツ継続するだけでは勝てません。

 

一昔前はSNSというコンテンツに注力する人が少なく、

コツコツ継続して情報量が増えればNET上の媒体は自然と認知されるようになっていましたが、今は違います。

 

その理由も

ライバルが多い、ネタが被るのような

細かい要素もたくさんあるのですが、この場では1番大きい要素を取り上げさせて頂きます。

 

 

 

コツコツで勝てなくなった1番の理由は

【企業が本気で参入してきているから】

 

 

今はSNSマーケティング企業というのも存在しており、

企業が持つ自社アカウントだけでなく

SNSの運営を代理で行う企業も多数現れてきております。

 

もちろん企業は膨大なお金と時間と人を投じて参入してきます。

 

 

企業は個人で出来ないクオリティを個人で継続出来ないスピードで維持してきます。

 

その企業と体力、資金、物量で勝負しても個人に勝ち目がありません。

 

 

 

ゆえに現在のSNSで成功をしている理美容師は情報量(ボリューム)で企業と勝負するのではなく、

ブランディングというコンテンツへ付加価値を付ける媒体として活用してる方が多いです。

 

 

 

個人にとってSNSは来店を促すツールではなく、

【ブランディング→OEM】のような別の形のビジネスツールになりつつあるのです。

 

 

 

 

 

まとめ

 

SNSは便利でビジネスにとても有効なツールです。

 

個人で活用するのはもちろんのこと、

当然、資金力や人手がある企業もそれを使わない手はないです。

 

 

これからの時代で個人でSNSを駆使していくならば

そういった企業が出来ない手法を取り、

そのなかの大多数のライバルに勝ち続けなければなりません。

 

SNSをする事に否定的な記事になっていますが

SNSを否定したい訳ではありません。

 

 

集客目的でSNSをするならば

中途半端にして途中で辞めず、2〜3年継続する覚悟が必要と思っています。

 

 

上手くいけば大きいリターンを得られますが、

それだけの労力と能力があれば

別のことでも成功すると思っているので

SNSにこだわる必要はないというのが

僕の個人的な意見です。

 

 

 

 

参考になれば幸いです。

 

ここまでご覧いただいた方はありがとうございます。

 

良きサロンライフを

 

 

 

ありがとう  冨田

はてなブックマーク
2022.01.18

 

 

新規リピート率を上げることはとても重要です。

 

リピート率を上げるために何をすべきか悩んでいる方は多いと思います。

 

今回は新規入客をする前に知っておいた方が得なポイントをまとめました。

 

シンプルですが簡単で重要な事なので、確認も兼ねてご覧ください。

 

 

 

 

 

【新規入客前の準備】新規客への理解を深める3つの要素

 

 

新規リピート率を上げるためには新規様に満足して頂かなければなりません。

 

ですが、何を求めて来店されているのかは人それぞれです。

 

 

それゆえに「この人はどうなりたいんだろう?」という悩みながら入客している技術者は多いと思いますが、

その考えに落とし穴があります。

 

 

そうならないがための要素をいくつかまとめました。

 

 

 

 

 

新規客とは他店の失客

 

 

題の通り新規客とは他店が失客したお客さまです。

 

 

「この人はどうなりたいのか?」を考えるよりも

失客した理由を探ることが最優先です。

「引越し」「カットが下手」「接客がうざい」「予約が取れない」など

失客には様々な理由があります。

 

ですが絶対に避けなければならないのは

【他社が失客した理由と同じ事をする事】

 

これと同じ事をすれば間違いなく即失客します。

 

 

かといって、何を求めているかをいきなり探るのはとても難しいです。

 

 

そこで、カウンセリングなどの会話をするなかで

「なぜ、今日は(前の店を辞めて)この店に来てくれたのか?」という

過去のマイナス履歴から聞き出せるよう工夫して接客することが重要となってきます。

 

 

もちろん、それも言葉で聞き出すことが難しいので

DoENではご新規様の初回来店時にアンケートを記入して頂いてます。

 

 

内容は上述の通り

「他社が失客した理由=何が嫌か」を探るためのアンケートです。

 

 

何を求めているかが分からなくとも、

嫌な事が分かるだけで、地雷を回避して満足度は上げやすくなります。

 

 

 

 

 

自身の願望を理解している人は少ない

 

 

人は自身にとってネガティブな要因から避ける本能を持っています。

それゆえに、大半の人は「これは嫌」という自身にとってマイナスな事には具体的な結論を持っています。

 

 

ですが、逆に「こうなりたい」という願望に対しては抽象的であったり、潜在的に秘めている方が多いです。

 

 

カウンセリングしてる際に

「これも嫌、あれも嫌、でも何が良いかも教えてくれない」

こんな経験はありませんか?

 

 

もちろん、自身の願望を気付いて理解している方もいますが。

何十万人もの接客をしてきた僕の経験では、自身の願望に気付いていない人の方が圧倒的に多いです。

 

 

そのため、ほとんどのお客様は自身の願望を伝える事が出来ず、

聞き出すためにも大幅な知識と経験が必要になるので一筋縄ではいきません。

 

まずは、お客様が言葉にした願望が

「本当に心からの願望なのか?」

「とりあえず、その場凌ぎで言葉にしたのか?」を見極める所から意識してみましょう。

 

本当の願望を捉える事が出来れば

とても強いファン客になってもらえるので

試行錯誤しながら、お客様が秘めている理想を探求していきましょう。

 

 

 

 

 

お客様目線を徹底する

 

 

「お客様目線」

これは当然大事なことですが、改めて書くほどの理由があります。

 

 

僕はお客様目線について勘違いしている技術者がとても多いと思います。

 

 

まず、お客様目線についておさらいしましょう。

 

 

お客様目線とはお客様から見えてる事を指します。

この認識については問題ないと思いますが、

重要なのはそのお客様目線を「どうやって店側が知るか?」です。

 

 

「こんな風に見られてる」

「こんな風に思われてる」など

このように自分で決めつけてる人が多いのが僕の印象です。

 

 

それはお客様目線ではなく、

【お客様を通して見る自分目線】です。

 

 

では、どうすればいいのか?になりますが、

結論から言えば、「本人から聞く事」以外にお客様目線を知る方法はないです。

 

 

それが口頭なのか、NET上でなのか、アンケートなのか

その手段は関係ありません。

 

 

重要なのは「お客様本人から得る情報」です。

 

それ以外の情報はただの憶測に過ぎません。

 

 

そのお客様目線を知る事がお客様が求めている物を探る最大のヒントになります。

 

 

先ほど、DoENではご新規様に「何が嫌か?」を初回アンケートで探ると明記しましたが、

それ以外に「どの広告を見たか?」「どういった理由で来店してくれたか?」

 

それ全部を含めたお客様目線を伺い、

サービス向上と満足度向上のためにアンケートを活用しています。

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

新規入客は固定客と違って、自分がどんな風に見られているか全く分からないため、

入客前に備える事が重要になります。

 

 

「何が嫌でここに来たのか?」=「ネガティブ要素」

「どうなりたくてここに来たのか?」=「ポジティブ要素」

この2つをどれだけ早く知れるかが

リピート率を上げるためには重要です。

 

 

アンケートという媒体を軽く見ている人は多いですが、

世の大きい企業ほどアンケートは活用しています。

 

携帯でもアンケートシートは簡単に作成出来ますので、

もし良かったらサロンでも取り入れてみてはどうでしょうか?

 

 

 

ここまでご覧頂きありがとうございます。

 

良きサロンライフを。

 

ありがとう

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